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  • 執筆者の写真sakurako wakatsuki

滞在許可証の返還方法



イタリアで3ヶ月以上の長期滞在をする日本人の、ほとんどの方が持っているであろう滞在許可証。


Kittoを郵便局で提出してから、ようやく現物を貰った時の感動はひとしおです。


私は3/17に提出してから、8/10に警察に呼び出されて面接を受けて指紋をとられ、9月頭に現物を手に入れました(・∀・)!



さてこの滞在許可証、入手の方法はたっくさんのブログを書いてあったのですが、返却方法があまり書いてありません。


検索で見つけた情報が、

・滞在許可証を受領した警察に返却

・空港で返却

・日本でビザを発行してもらった大使館で返却


というふわっとした情報しか無かった(結果どれも正解)のですが、返却し損ねて所持しっぱなしになると不法滞在を疑われて、


・次にシェンゲン協定の国に入ろうとした時に拒否される

・入国できたけど、滞在先のホテルに警察が来た


など、本当かどうかはわかりませんが怖い事が沢山書いてあったので、これは絶対に確実に返却しなきゃいけないと思っていました。


わたしは今回ミラノのマルペンサからのイタリア出国だったので、マルペンサ空港での返却方法、そしてそのミッションが失敗した為、結局三田のイタリア大使館で返却した方法をご紹介します。



1.マルペンサ空港のパスポートコントロールで返却


これが一番確実です。

滞在許可証をここで返したいと伝えれば受け取ってもらえるそうです。

ただ、マルペンサからシェンゲン協定加盟国の外に向かう飛行機のゲート前にしかパスポートコントロールはありません。


アリタリアの直行便や、カタールなど中東経由で帰る場合は返せますが、シェンゲン協定内で乗り換える場合はここでは受け取ってもらえませんでした。


わたしはフィンランド経由での帰国だったのですが、パスポートがコントロールされないまま搭乗口まで行けてしまったので、搭乗時間が迫る中慌ててパスポートコントロールがある、シェンゲン協定外に出る飛行機が出るゲートの方まで戻りました。




2. ZARA HOMEホームの向かい側の窓口で返却


空港の端っこから、反対側の端っこにあるパスポートコントロールまで急いで戻って、係の人に


「私はフィンランド経由で帰国するが、あっちのゲートの方にはパスポートコントロールがないので、ここで滞在許可証だけ返却したい」


と伝えました。


係の人が偉い人に聞いてきてくれた結果、


「シェンゲン協定内行きの搭乗口側にZARA HOME があって、その向かい側に窓口があるからそこで返却してね!」


とのことで、その時すでに搭乗開始時間5分前だったので、ここで受け取ってくれないのかい!と思いながらお礼を行って、急いで来た道を戻りました。


確かにあったよZARA HOME。

日本でもお馴染み、スペイン発のファストファッションブランドの、生活雑貨部門。

そしてその向かい側にもちゃんと窓口がありました。


だけどね!

閉まってるの!!

Ma perché!!!!!!


何回も窓口の横にあったインターホンを押し、係員が出入りするであろうドアをノックしたけど誰も出てこない。

誰か居る気配もない。


一応ZARA HOMEのお姉さんに


「滞在許可証を返却したいんだけど、あの窓口で合ってますか?」


と聞いてみましたが、「多分そうよ、知らんけど」みたいなお返事。そりゃそうよね(・∀・)


そうしている間に、無事搭乗時間がやってきました。


わたしはこの国で滞在許可証を返却するのを諦めました。笑



3.三田のイタリア大使館で返却


結局私はここでの返却になりました。


返却するのに予約が必要かメールで問い合わせましたが3日経っても返事がこないので電話したところ、予約はいらないよとのことでした。


そしてその次の日くらいにメールの返信が来て、予約する事をオススメされました。


うん、イタリアのかほりがする。笑


一応ホームページで予約を試みたのですが最短で1ヶ月後にしか予約がとれず、返却していない間はまだイタリアに居ることになってしまうらしいので、せっかく不法滞在にならないように帰ってきたのが無駄になる!という事で、予約せずに突撃する事にしました。



予約が無いから早めに行こうという事で、8:30に大使館へ。

すでに結構並んでいました。


そして9:00

玄関が開き、並んでた人から中へ。

しかし!予約無しだと後回しに次ぐ後回し。


ようやく今日来た目的をちゃんと聞いて貰えたのが10時くらいでした。


そしたら「なんだ!返却だけか!それなら並ばなくてよかったのに!早く入りなよ!」との事。


最初に来た目的を言った時、あーたが後ろに並び直せって言ったんじゃない!笑


ようやく中に入れてもらえて、ビザの手続きの方々の手続きの隙間をぬって係の方に声をかけて上記1.2の事情を説明して、ここで返したいことを伝えました。


やっと受け取ってもらえる!と思っていたところに最後の試練。


「じゃあ、今の説明を全部イタリア語で書いて。そしたら受け取ってあげる。」って。



まじか!!!



ビザを東京でとった皆様はご存知かと思いますが、大使館に入る時はスマホなど電子機器を預けます。

まさかこんな事言われると思ってないので、辞書なんて持って来てません(・∀・)


突然のイタリア語長文課題(辞書使用不可)に、手が震えました。院試ぶりです。

院試だって辞書使用可です。



震える手で書き出したものの、シェンゲン協定加盟国とかイタリア語でなんて書くんだとか考え出したら何も進みません。

シェンゲンのスペルもわからない。笑


諦めて小さな声で「すみません…この中にイタリア語の辞書お持ちの方、いらっしゃいませんか…?」って言ったら、奇跡的に持ってらっしゃる方がいて、貸してくださいました。笑


辞書のお陰で無事に長文課題もクリアし、なんとか滞在許可証の返却ができました。


私の文を読んだ係の方が「ぷっ…」って笑っていたのは、私の作文が下手だったからなのか、私の不運が面白かったからなのかはわかりません。

いらない仕事増やしてしまった分、楽しんでいただけてなによりです。


名前も知らないあの時に辞書を貸してくださいました女神さま!

本当にありがとうございました!


こんな形で今回の滞在許可証の返却ミッションはなんとかクリアしました。


これから返却ミッションが待っているどなたかのお役に立てれば幸いです。


私はまた違うビザでイタリアに滞在する予定ですが、次は絶対にパスポートコントロールで返却したいと思っています。

もう作文したくない!笑


最後にもう一つ、番外編の返却方法をご紹介します。



番外編.日本から郵送で、滞在許可証を受領したイタリアの警察に送る


これは三田の大使館の係員さんに言われた方法です。

自分で

・返却しそびれた滞在許可証

・現住所、連絡先、氏名を書いた紙

・なぜ返却できなかったかの理由(イタリア語)

これらを郵送で、滞在許可証を出してくれた警察に自分で送れば返却になるらしいです。



以上です!

皆さますてきなイタリア留学ライフをお楽しみください!


なお、この情報は2019年3月のものです。

イタリアは、聞いた人や聞いたタイミングで大きく情報が変化することがままあるので、お気をつけください。


私も次回の滞在許可証の返却で何かあったら、また追記したいと思います(・∀・)


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